商品詳細
〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉
★1976年第一刷発行。
★背にスレ汚れ有り。
★本体=三方に経年ヤケ有り、本文ページ、経年の
黄変、ページ周辺部ヤケ有り。
見返し裏表紙左端上部にシミ汚れ有り。
ページ下端にやや変形有り。
★46年経過の文庫本ですが、製本は堅牢で、ご愛読に支障は御座いません。
岩波少年文庫、日本を代表する素晴らしい文庫、と、幼少期から愛してやまないシリーズです。
装丁も、時代によって変遷を遂げながら現代に至るわけですが、こちらは三番目に変わった版型です。私としては、初めて自分で選んで、書店で購入した版でした。(忘れもしない、ローラシリーズの長い冬、大草原の小さな町、などなどです。)
それまでの福音館の愛蔵版に比べて、余りに弱そうな文庫で、少々ガッカリしたものです。「こんなんじゃ、長く保たないだろうなあ」と言うのが正直な感想でした。
ところが!オイルショックの余波で、箱付きを断念した製本ですが、流石、岩波書店様!ソフトタイプの文庫なのに、丈夫なんです。余程、紙質など考えて作られてると思います。
さて、お話の内容ですが、もう、主人公ペーチカの、内面の心理に合わせてジェットコースター並みに上がったり下がったり!浮浪児のペーチカは、いつもお腹を空かせて、何か盗めるものはないか?と市場をうろついています。
まんじゅうを盗んだところで捕まり、留置所へ入れられたペーチカ。隣の独房の、前後不覚の酔っ払いから金時計を手渡され、ペーチカは有頂天。何としても金時計を手離すまいと、危機に陥りながらも切り抜けて行きます。
少年の家(更生施設)へ送られるペーチカ。金時計を隠すためにあらゆる小細工を重ねながら、読書の楽しみに目覚め、施設内で役割も与えられて、良心や、正義感といったものが芽生えてきます。
改めて、人間は社会的な生き物であると感じます。盗みも嘘も平気だったペーチカが、友達を裏切ることは恥ずかしい事、と言う道義心を培えたのは、人から認められ、信頼されるという過程があったからです。子供も、大人も、必要とされるって大事なんですね。
長期個人保管の大変古い本です。状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。
古い本にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。
商品の情報
カテゴリー: | 本・雑誌・漫画>>>本>>>文学・小説 |
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商品の状態: | やや傷や汚れあり |
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