天然無染色で上質のターコイズ12mm玉
天然無染色で上質のターコイズ12mm玉をトップにあしらい、鋭く尖った獣の鉤爪がモチーフのカレンシルバーが異彩を放つネックレスです。原始民族の呪術師が身に着ける装身具のようなおどろおどろしいデザインは比類なき存在感があります。ターコイズに目を凝らすと水色、緑、白、黒、様々な色が水彩画のように溶け合い、混ざり合うのが見て取れます。
これぞターコイズの醍醐味で、単色・透明の宝石とはまた異なる良さです。ブラックオニキスは邪念を払い感情をコントロールできる力を持つと信じられ、また黒魔術から身を守る護身符として身に着けられました。留め具には、スターリングシルバー(SV925/バリ製)を使用しています。ワイヤーをかしめるストッパーには、アルジェンティウムシルバー(SV940/アメリカ製)を現在採用しています。
一般的なストッパーより、耐久性と強度にはるかに優れ、変色しにくく、白い輝きを持続します。メンズ/レディース兼用。
カレン族の手仕事によるシルバービーズ
カレンシルバーはタイの山岳民族カレン族の手仕事により、伝統的手法で丹念に作られます。
マットな質感が特徴で、刻印一つ一つが異なる表情を持ち、素朴な温かみが心に響きます。自然と共存する彼らの作るものには、身近に暮らす動植物や生活道具などを象ったものが多くあります。
そこには自然を畏れ敬うアニミズムの思想が流れています。
カレンシルバーの銀純度
シルバーはやわらかい金属です。
純銀では傷がつきやすく装飾品に向かないため、耐久性や強度を補う目的で銅などの金属を混ぜ合わせます。一般的な装飾品は銀92.5%+銅7.5%の合金が用いられます。
これはスターリングシルバー(Sterling Silver)、SV925と呼ばれます。カレンシルバーは銀95%+銅5%のSV950が用いられます。
SV925は昔ながらの手仕事には固すぎるためです。
地球を包む空、大地を潤す水の象徴、ターコイズ
12月の誕生石ターコイズは最古の宝石のひとつです。
ツタンカーメンの黄金マスクでは胸元を彩っています。その美しい青色は大いなる空の象徴であり、乾いた大地を潤す水の象徴でした。
あまたの伝説で語られ、信仰の対象でもありました。ターコイズの色合いは変化に富み、スカイブルーからモスグリーンと様々です。
青色は銅によるもので、不純物に鉄が混じると緑色が強くなります。蜘蛛の巣状の網目や黄鉄鉱などが混じり、表情を変えることも愛好家が多い理由です。模造品として、本来白色のハウライト、マグネサイトを染色したものがあります。
また色の薄いターコイズを染色したもの、ターコイズの破片を固めたものもあります。正真正銘のターコイズは色に濃淡があり、不純物の白い斑点などが混じっています。ターコイズは日光・熱に弱く、褪色・変色しやすい性質を持ち、多孔質(微細な穴が無数にあいたスポンジ構造)のため衝撃に弱いです。こうした弱点を補うため、樹脂で穴を埋めて強度を増すエンハンスメント処理(宝石が持つ本来の美しさを引き出す処理)を行います。強度が安定したターコイズをスタビライズド、何も処理しないものをナチュラルと呼びます。
細部にこだわり抜いた美しさ
制作は細部までこだわることで美しさと心地よさを追求しています。ブラックオニキスは線上のビーズを一つひとつ指でくるくると回し、ブレがあるものを取り除きます。
これらが含まれるとラインがガタガタになるからです。真っ直ぐ中心線が通ったものだけを選りすぐると1本から3分の1程が残ります。
こうすることで流れるような曲線美を描きます。
※入荷時期によって色味、形状、表情に個体差があったり、若干の違いが生じる場合があります。
※色はできる限り正確に表現するよう努めていますが、モニターやモバイル機器の設定、撮影時の照明、写真の拡大などの違いにより、実物よりも大きく太く、実際の色と異なって見える場合があります。
ネックレスターコイズブラックオニキス獣の爪水色黒12月誕生石